硝子細工って飴みたいで美味しそうです!


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中ツ国ビッグバン

【ニコニコ動画】【iM@S×三国志×日ノ本ビッグバン】中ツ国ビッグバン【ネタ☆MAD3rd】

 出来ちゃった……。
 せ、責任とってくれますか……?///
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# by tahiri | 2009-07-17 07:28

さめ

JAM99Pより、「さめ」というお題をいただいたので、SSを書いてみます。




「さ、さめ!」
「same。同じって意味」
「あぅぅ……」
 頭を抱えているやよいを見やる。
「やよい……このままじゃ、テスト、やばいわよ?」
「たぅぅ……でも、家のこともあるし、アイドルのお仕事も……」
「学生の本分は、勉強よ。やよい」そう言って、テーブルの上にあった紅茶を口に運ぶ。「いくら義務教育だからって、舐めてちゃだめよ?」
「う、うん。がんばるよ、わたし!」
「よし、じゃあ、これは?」
「さ、さめ?」
 ぱこり、と机の上においてあったテキストを丸め、やよいの頭をかるくはたく。
「あぅぅ」
「どうしてさっき言ったことを忘れるのよ……」
「だ、だって……さめだもん」
「あんた、鮫ってわかる? シャーク」
「じょーず?」
「わかってるじゃない」
「でもさ、伊織ちゃん」
「何よ」
「さめって、sameだよ?」
 まじまじと、やよいの顔を見つめた。
 本当に、何の疑問も抱いていない顔だった。
「……どういう意味よ?」
「同じって意味だよ」
 やよいの顔は、笑っていた。
 まるで鮫のように、笑っていた。
「ね、わからないかな。伊織ちゃん」
「な、何よ……」
 やよいの手が、わたしの服にかかる。
「わからないなんて、うそだよ?」
 にちゃり、とわたしの身体から音がした。
 やよいに、させられた。
 わたしは、どこかさめた目で、それを見ていた。


執筆時間:30分
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# by tahiri | 2009-07-10 01:17

寝込んでいるところに、彼女がおかゆを作りに

RAPから「寝込んでいるところに、彼女がおかゆを作りに」というテーマをいただいたので、書いてみます。




 どこかで、サイレンが鳴っている気がする。

 カーテンの隙間から、西日が差し込んできて、目がさめた。
 赤い光が眩しい。
 喉が痛くて、身体がだるい。
 目の前がぼやけてて、思考が定まらない。
 風邪。脳にその文字が浮き出るように、思い出す。
 そうか、風邪か。
 なんでまた、こんなことに……。
 とはいえ、身体が動かないものは仕方がない。
 なんとなく天井の蛍光灯を見上げながら、ぼんやりと思考を巡らせる。
 そういえば、腹が減った。
 最後にいつ飯を食ったのだろう。
 思い出すこともできない。
 脳が麻痺している。
 いったい、どれほどの時間そうしていただろう。
 ふと気がつくと、インターフォンが鳴っていた。
 やけにのんびりと、ドアに目を向ける。
 出たいが、身体が動かない。
 しょうがないから、来た人には帰ってもらおう。今の状態では、もてなすことはおろか、出ることすらままならない。
 なんてことを思っていたら、がちゃり、と鍵の開く音がして、そのままドアがあいた。
 そして、そのまま元気よく、一人の女の子が飛び込んでくる。
「プロデューサーさんっ、おかゆつくりにきましたよ!」
「天海、春香……」
「もうっ、風邪なら風邪っていってくださいよ。今日小鳥さんから聞いてびっくりしましたよ。わたしとプロデューサーさんの仲じゃないですか!」
 少し、口元に笑みを浮かべる。
「ああ、そうだな……」
「それとも、わたしのこと嫌いになっちゃいました……?」
「そんなこと、ないよ……」
「よかった! じゃ、さっそくおかゆをつくりますね、て、と、うわぁぁぁ!?」台所に行こうとして、春香がこける。「あたたた、あぁ、すいません、お部屋ちらかしちゃった!」
 どこかでサイレンが鳴っている気がする。
「いいよ、大丈夫。それより、腹が減ったな」
「はい、腕によりをかけちゃいますね! その後は、ちゃんとふーふーして食べさせてあげますからっ!」
「恥ずかしいな……」
「もう、わたしとプロデューサーさんの仲じゃないですか!」
 そういって笑った春香の顔は本当に綺麗で、こっちまでなんだか恥ずかしくなってしまった。
 どこかでサイレンが鳴っている気がする。
 うるさいな、もう少し楽しませてくれよ。
 笑っていた春香の顔が、ふいに崩れる。
「――でも、本当に、次からはちゃんと言ってくださいね、心配したんですから……」
「ああ、約束するよ……」
「本当、約束ですよ、約束!」
 うるさい。サイレンが。
 サイレンの音にもう耐えられない。
 そして、俺は――

 目を、覚ました。
 冷凍睡眠の後は、いつも身体が気だるくなる。
 まるで、風邪をひいたかのように。
 狭い宇宙船の中を見渡しながら、人工夢の余韻を覚ます。
 二十一世紀の映像プログラム。
 我ながら、趣味が悪いことだ。
 だんだん目が覚めてくる。
 船中全体に響く警報音。こいつに目を覚まさせられたらしい。
 船内パラメーターを確認する。なんてこった。小惑星帯につっこんじまってる。
 もはや減速しても意味がないだろう。
 必死に噴射して、小惑星帯から抜け出そうとするが、予測コンピューターの処理速度を超えてしまっている。このぽんこつめ。
 船壁にこつん、こつん、とノックするようにデブリが当たり始めた。
 だめだ。
 もう、どうしようもない。
 目の前が歪む。
 身体が動かなくなる。
 まるで、風邪でもひいたみたいに。
 どこか、声を聞いた気がした。

「プロデューサーさんっ、おかゆつくりにきましたよ!」


執筆時間:50分
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# by tahiri | 2009-07-09 02:45

発狂

土偶Pより「発狂」というテーマをいただいたので、書いてみます。



 最初は、犬だった。
 幼い頃のわたしは、犬が大好きで、よく近所の犬と戯れ、遊んでいた。
 無邪気に。
 わたしはその犬に名前をつけ、少しも離れるのがいやだった。
 その犬が、好きだった。
 好きで好きでたまらなくって、どうしようもなくなって。
 それで、何がどうなったのだろう。
 覚えているのは、その犬が、わたしに突然襲い掛かってきて、それで処分されたことだ。
 それ以来、犬が怖くてたまらなくなった。
 その夜、こわくて、さみしくて、わたしは中々寝ることができなかった。
 いや。違う。
 その夜、わたしは火照っていたのだ。はじめて自分の股間が疼くことに気づいて、それで寝ることができなかったのだ。
 それ以来、その犬には遭っていない。

 次は、小学校の友人だった。
 その男の子は、小学校で中々友達ができないわたしを、気遣ってくれた。
 喋りかけてくれて、一緒に遊んでくれた。
 その男の子のことを、好きになった。
 初恋だったのかもしれない。
 好きで好きでたまらなくなって、どうしようもなくなって。
 覚えているのは、その男の子が急に教室で何かを喚きだして、教室の窓を叩き割りはじめたことだ。
 それ以来、わたしは男が怖くてたまらなくなった。
 その夜、わたしは、また身体が火照ってしまい、はじめて自慰をした。
 幾度も果て、そのまま眠り込んでしまった。
 それ以来、その男の子には遭っていない。

 次は、いつくるのだろう。
 わたしの周りは、いつしかすべてが怖いものになった。
 でも、そのこわさはわたしに快感を与えてくれる。
 それを忘れることは、できなかった。
 どんなものも、あの快感にかなうものはなかった。
 でも、わたしは怖かった。
 それで、誰かがまたこわくなってしまうのが、こわかった。

 いつしか、わたしはアイドルになっていた。
 何も変われないまま、そんなものになっていた。
 ただ、それでも好きな人ができた。
 できてしまった。
 昔のような熱狂はなくても、少しずつ、浸透するように。
 熱狂がないまま、わたしは、その人に告白し、受け入れられた。

 うれしくて、うれしくて。

 わたしは、世界中の人間を、好きで好きでたまらなくなった。


執筆時間:40分
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# by tahiri | 2009-07-08 00:23

拒絶

 黄流Pより、「拒絶」というテーマをいただいたので、やってみます。
 微妙に0時まわってるのは気のせい。





 風が吹いていた。
 どこか、水の臭いがした。雨になるかもしれない。
 真はその臭いを感じつつも、その剣先を揺らすことはなく、ただ構えていた。
 雨は好きでも、嫌いでもない。
 ただ、煙る視界をうっとおしいと思うだけだ。目の前の人間がそう思ってくれるかはわからない。ならば、雨が本格的に降り始める前に決着をつけたっかった。
「雨になるな……」
 同じように動じることなく剣を構えている目前の人物は、しかし口を開いた。動揺など、微塵も見えない。ただ、巌のごとく、そこにあった。まるで一人で剣を構えてるいるかに思える。
 しかし、目の前の人物は確かにそこにあった。
 幻ではない。いや、時折幻かと思いそうにもなるが、真の全身をじわり、と締め付けてくる剣気は本物だった。
 答えぬ真に気を悪くしたか、目の前の人物はふん、と鼻を鳴らすと、また人より自然となる。
 闇の中に一人で立たされた時を思い起こす。
 その時は、恐怖を拒絶する方法を伝授された。
 狼の群れに一人で挑まされた時を思い起こす。
 その時は、動揺を拒絶する方法を伝授された。
 遊郭に一人で置き去りにされた時を思い出す。
 その時は、女であることを。女でありたいという願いを。
 拒絶された。
 拒絶させられた。
 ただ、一振りの剣としてあるように。
 それ以外のことは、すべて拒絶させられた。そうあるように。
 その完成が、目の前にいる。
 その極形が、目の前にいる。
 生きること、それが全ての人間が。目の前に。
 ――いや、まだ人間なんて思っているのか。ボクは。
 あれは、敵だ。
 人間から、敵になるように。拒絶した。
 拒絶したはずだ。
 でも、それでもボクの中の人間が叫んでいる。
 あれは。
 あれは、父だと。
 真の剣先が微かに揺れる。
 その動揺を見てとったか、目前の人間が、敵が、父が、切りかかってきた。
 逆袈裟。
 必死に受ける。
 剣先どうしが触れ合った瞬間、弾かれるように剣は後ろに。否。弾いたのだ。
 その反動を利用するかのように、袈裟がくる。
 剣先を合わせ、今度は真が弾く。反動を利用し、袈裟。
 あわせられる。
 弾かれる。
 流派の極意は、拒絶することだ。
 精神論からはじまり、剣の極意にもそれは言える。
 剣先で、全てを拒絶するのだ。
 相手の、生命さえも。
 幾合切りあったであろうか。
 ふいに、真が跳んだ。
 流派にはない動きだった。
 彼女が、今日のために。拒絶するために編み出した動きだった。
 袈裟。
 肉を切る感触が伝わってきた。
 人影は、父は、敵は、どう、と崩れた。
「俺を拒絶し――何処にいくか」
「ボクは――ボクは、ただ、女のようになりたかった。あなたを、拒絶したかった」
 父は、それもまたよし、と笑い、逝った。
 雨が、降り始めていた。

執筆時間:45分
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# by tahiri | 2009-07-07 00:26